こんにちは。えんどう（@ai_ec_ecaiz）です。私がEC担当者として業務をしている際に、生成AIのChatGPTを使う場面の１つを紹介します。
えんどうEC担当者でChatGPTを使ってみたいけど、どんな使い道があるんだろう？と思っている方の参考になれば嬉しいです！
文章を考えるときにChatGPTを活用
ChatGPTの使い道はいろいろありますが、私は、文章を考えるときにChatGPTを活用しています。
EC担当者にとっては、どれも日常業務なので、AIを使わなくてもできるよ！と思われるかもしれませんが、AIを代理役ではなく、自分と一緒に考えてくれる同僚だと考えると捉え方が変わります。
えんどうここでは簡単なプロンプトでChatGPTに文章を生成してもらっていますが、プロンプトは具体的に書けば書くほど、生成される文章の精度が高まります。
それぞれの使用場面を紹介していきます。イメージがしやすいようにプロンプト例とChatGPTからの回答も載せておきます。
商品の説明文を作る
ECで商品ページで商品の説明文を書くときに、ChatGPTを使っています。商品の説明文を作るのには慣れていますが、ChatGPTを使うことで、自分の発想外の表現が出てくることがあります。
えんどう【プロンプト】
#以下の条件に沿って商品の説明文を作ってください
#条件
・商品はコーヒー豆
・商品のターゲットは30代の男性、テレワークをしている人
・商品の特徴は、新鮮でスッキリさと深みがある。朝の仕事始めにオススメ。
ChatGPTタイトル: 「モーニングブレンド」テレワーク専用コーヒー豆
商品説明文:
在宅勤務をされている30代の男性にピッタリな、「モーニングブレンド」テレワーク専用コーヒー豆をご紹介します。この豆は、新鮮さを追求し、選び抜かれたコーヒー豆から作られています。独自の焙煎技術によって、スッキリとした味わいと同時に深いコクと香りを実現しました。
朝の一杯にこの「モーニングブレンド」を選ぶことで、1日のスタートを清々しく、かつ集中力を高めることができます。テレワーク中の短い休憩時間にも、サッと一杯を楽しむことができる手軽さを備えています。このコーヒーが、あなたの仕事に新たな活力をもたらし、生産性の向上に貢献します。
「モーニングブレンド」は、忙しい朝にも手軽に準備でき、日常に溶け込むよう設計されています。カフェインのバランスも最適化されており、適度な刺激で目覚めながらも、過剰な緊張感を感じさせません。
テレワークをしている30代の男性に最適なこのコーヒー豆で、毎日の仕事をより快適に、そして効率的に進めましょう。新鮮でスッキリとした朝の一杯で、一日の成功への第一歩を踏み出してください。
ザックリなプロンプトでも、これだけの商品説明を生成してくれます。商品の情報をもっと詳しく書けば、商品説明も商品に合うものになります。
キャッチコピーを作る
商品の広告でキャッチコピーを考えるときにもChatGPTを使っています。
えんどう【プロンプト】
#以下の条件に沿って商品のキャッチコピーを10個、30文字以内で作ってください
#条件
・商品はコーヒー豆
・商品のターゲットは30代の男性、テレワークをしている人
・商品の特徴は、新鮮でスッキリさと深みがある。朝の仕事始めにオススメ。
ChatGPT「新鮮スッキリ！朝の仕事を効率化」
「深みある朝の一杯で、全力スタート」
「テレワーク朝の味方、深みと清涼感」
「仕事前の一杯で、心も頭もリフレッシュ」
「朝から深み、新鮮さで目覚める」
「スッキリ目覚め、深みで集中サポート」
「朝の新習慣、深みのあるスタート」
「新鮮コーヒーで、仕事効率アップ！」
「30代男性に捧ぐ、朝専用ブレンド」
「朝のスッキリと深み、仕事を支える」
広告文で文字数制限がある場合などは、今回のようにプロンプトで「文字数」を指定するのがオススメです。
「10個作って」とプロンプトで書いておけば、その数で考えてくれます。個数を指定していないと１つしか考えてくれません。
商品説明から広告文を作る
ChatGPTは文章の要約も得意なので、商品説明から広告文を考えるときにも使っています。
えんどう【プロンプト】
#以下の商品説明から広告文を90文字以内で作ってください。
#商品説明
在宅勤務をされている30代の男性にピッタリな、「モーニングブレンド」テレワーク専用コーヒー豆をご紹介します。この豆は、新鮮さを追求し、選び抜かれたコーヒー豆から作られています。独自の焙煎技術によって、スッキリとした味わいと同時に深いコクと香りを実現しました。 朝の一杯にこの「モーニングブレンド」を選ぶことで、1日のスタートを清々しく、かつ集中力を高めることができます。テレワーク中の短い休憩時間にも、サッと一杯を楽しむことができる手軽さを備えています。このコーヒーが、あなたの仕事に新たな活力をもたらし、生産性の向上に貢献します。 「モーニングブレンド」は、忙しい朝にも手軽に準備でき、日常に溶け込むよう設計されています。カフェインのバランスも最適化されており、適度な刺激で目覚めながらも、過剰な緊張感を感じさせません。 テレワークをしている30代の男性に最適なこのコーヒー豆で、毎日の仕事をより快適に、そして効率的に進めましょう。新鮮でスッキリとした朝の一杯で、一日の成功への第一歩を踏み出してください。
ChatGPT「テレワークの朝を変える「モーニングブレンド」。新鮮さと深みで、仕事の効率アップへ。スッキリ目覚め、一日中集中。」
広告文では文字数制限があるので、プロンプトで文字数を指定しています。今回はレスポンシブ検索広告（Google広告）の説明文に合わせて90文字としました。
メルマガのタイトルを作る
メールマガジンのタイトルを考えるときにもChatGPTを使って、タイトル案を考えてもらっています。
えんどう【プロンプト】
#以下の条件に沿って、魅力的なメールマガジンのタイトルを5個、作ってください
#条件
・商品はコーヒー豆
・商品のターゲットは30代の男性、テレワークをしている人
・商品の特徴は、新鮮でスッキリさと深みがある。朝の仕事始めにオススメ
・3月末までセール中
ChatGPT「【3月末まで】テレワーク朝を彩る特選コーヒー豆セール！」
「起動加速！新鮮コーヒー豆で朝のルーティンをアップグレード」
「セール中！30代男性へ贈る、朝の仕事を助けるコーヒー豆」
「【限定オファー】スッキリ目覚め&深みのある朝への誘い」
「朝の一杯で変わる！テレワークを応援するコーヒー豆セール」
今回はプロンプトで「魅力的な」というフレーズを入れました。どんな「メールマガジンのタイトル」が欲しいのかを書いておくと、回答も変わります。
試しに、上記のプロンプトで「魅力的な」と書かなかった場合には、以下のような回答になりました。悪くは有りませんが、上記の回答に比べると淡白な感じがします。
ChatGPT「朝のスタートダッシュ支援！テレワーク男性向けコーヒー豆セール」
「3月限定！深みと清涼感で仕事効率アップのコーヒー豆」
「新鮮さで目覚める朝！30代男性への特別セール」
「セール情報：スッキリ朝の一杯で、テレワークを快適に」
「仕事前のリフレッシュに！深みあるコーヒー豆の限定セール」
コメントへの返信文を作る
ECでは商品へのレビューやコメントに対応することがよくあります。SNSでお客様が商品について投稿（UGC）してくれることもあります。
それらレビューやコメントへの返信を考えるときにもChatGPTは便利です。今回は商品に対するネガティブなレビューへの回答文を考えてもらいました。
えんどう【プロンプト】
#商品へのレビューコメントに対して回答文を考えてください
#回答文の条件
・レビューコメントを尊重する
・言い訳をしない
・謝罪をする
#レビューコメント
このコーヒー豆を試してみましたが、期待していたほどの風味がありませんでした。パッケージは魅力的で、新鮮さも期待させるものでしたが、実際には味が薄く、特に深みや豊かな香りを感じることができませんでした。また、価格に対してもその品質を正当化するものではないと感じます。
ChatGPTお客様の貴重なフィードバックをいただき、誠にありがとうございます。ご期待に添える品質を提供できず、心からお詫び申し上げます。ご指摘いただいた風味の問題につきまして、私たちは常に製品の品質向上に努めておりますが、この度は明らかにお客様のお求めの味を満たすことができませんでした。
お客様からのご意見は、今後の製品改善のために非常に重要です。この件については、製造プロセスを再評価し、さらに風味と品質を高めるための措置を講じて参ります。また、価格と品質のバランスについても、お客様が納得していただけるよう見直しを行います。
私たちはお客様に最高のコーヒー体験を提供したいという一心で日々努力しております。この度のご意見を真摯に受け止め、改善に努めて参ります。今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
このまま使える文章ではありませんが、この文章を「たたき台」として、修正をすれば回答文が作れそうです。
ネガティブなレビューだけでなく、ポジティブなレビューに対してもChatGPTに考えてもらうことで、返答コメントのマンネリ化を防ぐこともできます。
ChatGPTに「たたき台」を作ってもらう
私は、ChatGPTに文章を作ってもらうときに意識をしていることは「たたき台を作る」です。完成形を求めるのではなく「たたき台」。
ChatGPTで完成形を作ろうとするよりも、ChatGPTで文章のベースとなる「たたき台」を作って、その文章を編集して完成形を作るようにしています。
このほうが、ChatGPTだけで完成形を作るよりもスムーズです。
生成AIは嘘をつく
ChatGPTに限らずAIには「ハルシネーション」と呼ばれる「嘘をつく問題」があります。ChatGPTを使っていると、一見すると本当のようだけど事実と異なることや、内容と無関係なことが生成されることがあります。
だからこそ、ChatGPTで生成されたものを、そのまま使うのではなく、編集・校正することが必要です。
まとめ
今回は「ECで文章を作るとき」のChatGPT活用を紹介しました。ChatGPTは、使い所を見極めて、うまく使えば、とても便利です。
まだ使ったことがない人は、プロンプトも変えながらいろいろと試してみてください！
こんな使い方も便利だよ！というものがあれば、ぜひコメントで教えて下さい！
