こんにちは。えんどう(@ai_ec_ecaiz)です。AIについて理解を深めたいと思い、受験を決めたG検定。2024年1月13日(土)に開催されたJDLA Deep Learning for GENERAL 2024#1を受験して、合格することができました。
G検定を機にAIやディープラーニングの勉強をはじめた文系のデジタルマーケターの私が初受験で、どのように勉強をして、G検定に向けてどのような準備をしたのか、共有します。これから受験する方の参考になれば嬉しいです!
G検定とは
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定するものとして、一般社団法人日本ディープラーニング協会が開催をしている検定です。
受験資格 | 制限なし |
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概要 | 試験時間:120分 知識問題(多肢選択式・200問程度) オンライン実施(自宅受験) |
開催頻度 | 2ヶ月に1回程度 |
出題範囲 | シラバスより出題 |
受験費用 | 一般:13,200円(税込) 学生:5,500円(税込) |
一般社団法人日本ディープラーニング協会の発表によると、私が受験をした「2024年 第1回 G検定」の受験者数は3,291名、合格者数は2,398名で合格率は72.87%。累計合格者数は76,327名になったとのことです。
受験者の職業は研究・開発が最も多く、次いで情報システム・システム企画。業種では情報処理・提供サービス業が最も多く、次いで金融・保険業、不動産業、ソフトウェア業となっています。
人工知能、ディープラーニングなど幅広い範囲から出題される
G検定では、人工知能、機械学習、ディープラーニングなど幅広い範囲から出題がされます。それぞれの分野も歴史や用語、仕組みなど全般的に含まれています。
大まかな出題範囲は以下の8つです。
- 人工知能(AI)とは
- 人工知能をめぐる動向
- 人工知能分野の問題
- 機械学習の具体的手法
- ディープラーニングの概要
- ディープラーニングの手法
- ディープラーニングの社会実装に向けて
- 数理・統計
範囲は広いですが、「ディープラーニング関連」が出やすい、「数理・統計」は出題数が少ないという事前情報を得られたので、ディープラーニングは重点的に学習しました。
そもそも文系なので、数理・統計は捨てるつもりでした。
なぜG検定を受験しようと思ったのか?
G検定を受験しようと思った理由は、AIについて基礎的な知識を得たかった(理解をしたかった)からです。
それだけであれば、試験を受ける必要はなかったのですが、勉強をして「理解できた」と思っても、じつは正しく理解できていない「わかったつもり」の状態になってしまうかもしれません。
それを防ぐために、G検定を受けることで、自分がどれだけ正しく知識が定着しているのか、理解できているのかをチェックしようと考えました。ダラダラと勉強をするよりも受験日が決まっていて、合格という目標があったほうが、身が入るとも思いました。
私はエンジニアでもプログラマーでもなく、ChatGPTが話題になったことでAIを使い始めました。これまでAIの勉強をしたこともありませんでした。だからこそ、最初が肝心。AIについて、しっかりと勉強したいと思いG検定を選びました。
G検定に合格するためにやったこと
私は、受験日の約1ヶ月前から本格的に受験に向けた勉強(準備)をはじめました。私がG検定の合格のためにやったことは、次の3つです。
- インプットを繰り返す
- 学んだことを用語集にまとめる
- 過去問を解く
インプットを繰り返す
AI(人工知能)やディープラーニングについて勉強するのが初めてだったので、とにかくインプットすることから始めました。
なにを使ってインプットをしたかというと、まずは一般社団法人日本ディープラーニング協会の「深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版」を3回読みました。
1回では、とても頭に入らず、2回、3回と読むことで、徐々に仕組みや言葉が頭に入っていきました。公式テキストもボリュームが多いので、3回読むのもけっこう大変でした。
他にもUdemyでG検定向けのコースを購入して受講しました。
学んだことを用語集にまとめる
公式テキストを3回目に読むときに、読んだ内容をNotionに用語集としてまとめました。
これは学習用であり、試験の準備でもあります。G検定は受験中に「調べる」ことが禁止されていません。つまり、試験中に公式テキストなどを見てもOKということです。
ですが、試験時間の120分で約200問を解かなければいけません。1問あたり30秒で解答していく計算になります。その場合、調べるとしても素早く調べないと時間が足りなくなります。
公式テキストをPDFにする方法もありますが、それだと学習にはつながりません。そこで私は、学習内容をまとめながら用語集を作りました。
過去問を解く
学んだことの確認と試験の問題慣れをするためにG検定の過去問集を購入して、過去問を解きました。過去問で間違えても、その間違いによって、その部分の理解が進み、頭に入ったので、過去問を解くのはオススメです!
過去問を解くことで、その時点で自分の理解や知識が不足しているところ、逆に十分に理解できているところがわかるので、不足しているところに学習を注力することができました。
G検定は、選択式で設問に対して4つの選択肢から選ぶ形式です。しっかり読まないと答えられない問題がほとんどなので、問題慣れ・解答慣れをするためにも過去問集を使いました。
一般社団法人日本ディープラーニング協会が「G検定の例題・過去問」を公開しています。問題数は少ないですが、どのように問題が出されるのかのイメージを掴めるので、見ておくといいと思います。
以下に、私が使用した過去問集を載せておきます。
どの問題集も全般的に試験範囲から出題がされていますが、書籍によって、取り上げていない部分がありました。そのため、1つだけではインプットに漏れが生じるなと感じました。問題集は2〜3冊、解いておくと安心だと思います。
これで完璧 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の「合格」問題集
この問題集は、正解の解説がわかりやすく、「押さえておきたいポイント」としてパートごとに要点がまとめられていて、非常に役立ちました。
私はKindleで読んだのですが、テキスト化されていないので、用語検索ができなかったり、問題と解答の行き来が不便でした。
最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集 第2版
こちらもKindleで購入しました。テキスト化がされており、問題と解答にリンクがあって、問題と解答の行き来がスムーズにできました。
問題に対する解説もしっかり書かれているので、間違えても「なぜ違うのか」が理解しやすかったです。
ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の合格テキスト
私は使いませんでしたが、評判が良かったので載せておきます。
G検定の受験に向けての準備
G検定の受験に向けて、前述した通り、サッと調べられる用語集は試験対策として用意をしました。
それ以外には、試験を受けるための準備をしっかりしました。
試験の動作確認をする
G検定はオンラインで行われます。自分のパソコンを使って受験をするので、試験の動作確認をして、操作説明もしっかり目を通しておきました。
動作確認、操作説明は、「G検定 ジェネラリスト検定 受験日程予約サイト」や「G検定 ジェネラリスト検定 受験サイトのマイページ」にリンクが掲載されています。
当日に向けてコンディションを整える
G検定は2時間です。試験を開始したら、途中で止めることはできません。2時間、集中していられるように、受験日の前日は早めに就寝をして、睡眠不足の状態にならないようにしました。
試験当日にやったこと
試験当日を振り返って、なにをしたかを共有します。
私が受験をしたG2024#1は試験時間が13:00〜15:00でした。13:00スタートなので、昼食を取ってしまうと、頭がボーっとしたり、睡魔に襲われるかもしれなかったので、当日は朝食をしっかり食べて昼食を取らずに臨みました。
午前中は試験の2時間に集中ができるように、なるべくリラックスしながら、ざっと復習をしました。
試験開始前は、試験の解答画面の横に、用語集を表示して、できるだけ素早く調べられるようにしておきました。
試験を終えた感想
いざ試験を開始したらスピード勝負!どんどん問題を解いていきました。わからない or 確信がない問題でも後回しにせず、とにかくどれか選択をして次の問題に進みました。わからない問題にはチェックマークを付けて(試験画面で付けられます)、最後に戻れるようにしておきました。
途中で用語集を使って調べることもありましたが、1問30秒ペースで解いていかないと最後まで解答ができないので、試験画面に表示される「残り時間」を見ながら、1問1問に時間を取られすぎないように注意をしておきました。
それでも最後の問題を解き終わったところで、5分ほどしか残っていませんでした。その残り時間でチェックマークを付けた問題に戻って、用語集で調べつつ解答を終わらせました。
2時間の試験はあっという間に終わりました。
試験の感想は「暗記だけでは無理。内容の理解もしておかないと問題を解けない」です。これは問題集にも書かれていたのですが、本当にそのとおりだと思いました。
G検定を受験した感想
正直、合格の手応えはありませんでしたが、G検定に合格することができました。
はじめてG検定を受験してみて、最終的な感想としては受験してよかったと思います。人工知能やディープラーニングについて、それがどういうものなのか、どういう仕組なのか、実務的なところまで学ぶことができました。
G検定は申し込み開始日から受験日まで約1ヶ月半ほど時間があります。G検定の合格者に行ったアンケート結果を見ると、受験者の学習時間は、「15〜30時間」が一番多く、次が「30〜50時間」となっていたので、30時間を1つの目安として、1日1時間の勉強をしようと当初は計画を立てて勉強をはじめました。
終わってみれば、50時間は勉強をしたと思います。それでも合格はできましたが、AIやディープラーニング分野の未経験だった身としては50時間でも十分ではなかったように感じています。
とにかく範囲が広くて覚える量が多い
私が大変だと感じたのは、範囲が広いこと、そして覚える量が多いことです。似たような名称が多く、さらに暗記する量も多く、覚えきれないと感じました。だからこそ用語集を作ったのですが、本当に覚える量が多かったです。
勉強を始めて公式テキストを読み始めたときに、その量に圧倒されて、心が折れかかりました。それでも受験の申し込みを済ませていたので、やり切ることができましたが、正直、不合格だったら再試験をする気力はでなかったと思います。
G検定に合格するために大事だと思うこと
総括として、私がG検定を受験して、これが大事だと思うことを書いておきます。
- 出題範囲が広く、覚えること理解することが多いことを覚悟する
- 暗記だけではなく、内容をしっかり理解すること
- 問題集を使って、問題に慣れつつ理解を深める
- 事前準備(用語集を用意するなど)をしっかりする
G検定には合格しましたが、これからも本を読んだり、勉強を続けていこうと思っています。合格者コミュニティ「CDLE」で他の皆さんとディープラーニングについての情報共有をするのも楽しみです!
これからG検定を受験する皆さん、頑張ってください!しっかり勉強さえすれば合格できます!