こんにちは。えんどう(@ai_ec_ecaiz)です。2024年の第1回 生成AIパスポート試験に合格をしたので、生成AIパスポートの試験で合格をするために、どんな勉強をしたのか、実際に受験をした感想を共有します!
これから生成AIパスポートを受験する方や、受験を検討している方の参考になれば嬉しいです!
生成AIパスポートとは
生成AIパスポートは、一般社団法人 生成AI活用普及協会(GUGA)が主催している検定です。2023年8月に開始されたばかりの新しい検定です。
生成AIの基礎知識や生成AIを利用する際に知っておくべき法律や事例、プロンプトなどを学ぶことができます。
開催形式 | オンラインでの実施 |
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試験時間 | 60分 |
問題数 | 60問(四股択一式) |
出題範囲 | シラバスより出題 |
受験費用 | 11,000円(税込み) |
開催スケジュール | 年に3回(2月、6月、10月) |
生成AIパスポートの出題範囲
生成AIパスポートは、シラバスから出題されます。シラバスは第1章から第5章まで以下のテーマに分かれています。
- AI(人工知能)
- 生成AI(ジェネレーティブAI)
- 現在の生成AI(ジェネレーティブAI)の動向
- 情報リテラシー・基本理念とAI社会原則
- テキスト生成AIのプロンプト制作と実例
出題範囲は、G検定と比べると「いまの生成AI」によりフォーカスした内容になっているように感じました。
生成AIパスポート受験のためにやった勉強
私の場合は、2024年の1月にG検定を受験して、その約1ヶ月後の2月に生成AIパスポートを受験しました。そのため、生成AIパスポートのためだけに勉強をしたというより、G検定を受験した勢いで生成AIパスポートを受験して合格をしたといったほうが正しいと思います。
とはいえ生成AIパスポート試験のために、なにも勉強をしなかったかというと、そうではありません。G検定と生成AIパスポートでは、出題範囲が微妙に違います。「AI」についてフォーカスを当てている部分が違うイメージです。
生成AIパスポート公式テキストを3回、読みました。毎回、熟読したというよりは、要所要所を飛ばし読みをしながら、内容の確認をしました。
試験を受ける前に「生成AIパスポート テキスト&問題集」が発売されたので、こちらも購入をして2回ほどザッと通し読みをしました。
生成AIパスポート試験を受けた感想
生成AIパスポートを受験した感想は、G検定よりも落ち着いて受験ができました。試験内容が60分で60問のため、1問に1分の時間をかけることができます。G検定の2時間で200問に比べると、ゆったりと試験を進めることができました。
出題範囲もG検定よりも範囲は絞られているので、公式テキストをしっかり読んで、生成AIについて理解をしていれば、合格はできると思います。
ちなみに私が受験をした2024年の「第1回 生成AIパスポート試験」は受験者数が1,613名、合格率は75.08%ととのことです。
生成AIパスポート試験は受験環境の制限が厳しい
生成AIパスポートを受験して一番感じたことは、受験環境の制限が厳しいということです。生成AIパスポート試験(IBT受験)では禁止事項が定められています。
以下の行為に該当した場合(該当すると疑われる場合を含む)は失格となります。
試験概要 | 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA) https://guga.or.jp/outline/
・必要物以外を持込、使用した場合
・デュアルディスプレイ、複数モニターを使用した場合
・試験実施内容の録音、録画、ライブ配信を行なった場合
・IBT受験ページ以外のWebページを閲覧した場合
・ブラウザ以外のアプリケーションを使用した場合
・試験内容をメモした場合
・試験に関して知り得た情報の複製、第三者への開示、漏えいをした場合
・試験中に飲食、喫煙をした場合
・試験中に途中退席をした場合
・試験中に会話をした場合
・試験終了ボタンを押す前に画面を閉じた場合
・第三者へ助言を行ったまたは助言を受けた場合
・受験申込者以外の人物が代わりに受験した場合
・不正行為を行った場合あるいは疑わしい行為が判明した場合
・その他、試験における一般的な注意事項に該当する行為を行なった場合
私は普段、デュアルディスプレイを使っているので、生成AIパスポート試験を受けるために、配線を抜いて1ディスプレイにしました。
G検定では、テキストなどを見ることは禁止されていませんが、生成AIパスポートでは必要物以外は身の回りに置いたり、使ったりしてはいけません。そのためG検定のように単語帳を作って、調べたりすることができません。
試験概要 | 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA) https://guga.or.jp/outline/
- 机上や受験者の周辺には、ハンカチ、ティッシュなど衛生用品および目薬など受験を行う上で配慮が必要となる方の必要物以外のものを配置しないこと(筆記具禁止 / 家具、家電などの撤去は不要)
そのため、完全に自分の脳(記憶と理解)だけで問題に回答することになります。
実際には、公式テキストを開いていてもバレることはないと思いますが、そこは「ルールを守る」というモラルの問題ですね。
G検定と生成AIパスポートは、どっちを受けるべき?
G検定と生成AIパスポートの両方を受験して合格をした身として「どっちを受けるべき?」と聞かれたら、ChatGPTなど生成AIについて基本的な理解をしたいのなら「生成AIパスポート」で十分だと思います。
生成AIだけでなく、AIについて網羅的に知識を得たい、AIを会社で開発したい、導入したいということなら「G検定」を受けるといいと思います。
「生成AIパスポート」の勉強だけで「G検定」に合格をするのは難しいと思いますが、「G検定」の勉強をしたら「生成AIパスポート」にも対応できると思います。
ChatGPTなどの生成AIを業務で使いたい方は、まずは生成AIパスポートを受けてみるのがいいと思います!